県立分水高校(吉田弘校長・生徒362人)は、20日の文化祭「水櫻祭(すいおうさい)」の一般公開を地域の人たちに来校してもらおうと、ことしも地元商店街を全校生徒で仮装行列で練り歩いた。
「水櫻祭」は19、20の2日間で、一般公開の仮装行列でのPRは毎年恒例。ことしは「ヒーロー」をテーマに1、2年生が3クラスずつ、3年生4クラスの10クラスが、クラスごとに仮装を考え、夏休みから準備してきた。
午後0時半に学校を出発し、分水地区の商店街を歩いて北越銀行分水支店前と燕市分水福祉会館の2カ所でお披露目を行い、クラスごとに拡声器で仮装の内容を説明し、水櫻祭でのクラスの出し物を紹介した。
アメリカンヒーロー、おとぎ話、セーラームーンとドラゴンボール、テレビゲームの大乱闘スマッシュブラザーズなどクラスごとに趣向を凝らして仮装。もちろん、衣装もほとんどが生徒の手作りだ。
通り道にある立正保育園では、思いがけない仮装行列に園児たちは完成を上げて大喜び。「お兄さん、お姉さん、頑張って!」と声援を送っていた。
分水福祉会館前には地域の人や保護者など約100人と隣の地蔵堂保育園の園児も見学。ダンスや寸劇を披露するクラスもあり、最初は照れていた生徒もしだいに役になりきって仮装を楽しんでいた。
ことしで同行へ赴任して2年目の吉田校長は「ことしの仮装は充実してますよ。町の人の楽しみにしていて今朝も仮装行列についての問い合わせが5、6件あった。地域の学校なので子どもたちと交流し、いい経験になればいいと思う」と目を細めていた。