燕市議会の日本共産党議員団(土田昇団長)は24日、10月26日投開票の燕市議選に団長の土田昇氏(67)=吉田曙町=、長井由喜雄氏(56)=八王寺=、宮路敏裕氏(56)=下太田=の現職3人で立候補することを正式表明した。同議員団からはこの3人に加えて本多了一氏(78)=小古津新=の4人が在職しているが、本多氏が今期で引退。宮路氏が本多氏の後継という形で選挙選にのぞむ。
午前10時から市役所で記者会見して正式表明。選挙戦へ向かう考えについて土田氏が話した。同議員団は市民アンケートを行い、鈴木力市長に提出した。アンケートには、国民健康保険が高いことや安倍政への怒りや不安の声があり、今回の市議選は「全国に先がけて安倍自公政権への審判をくだす絶好の機会」で、「燕から“安倍政権ノー”の声をしめす選挙」と位置づける。
具体的には、国保税の1世帯平均1万円の引き下げ、医療費助成の高校卒業までの拡充、特別養護老人ホームの増設、商店版のリフォーム助成制度の創設をあげた。また、同議員団が3議席を得れば常任委員会に委員を配置でき、議案提案権を確保できるため、「3議席をなんとしても勝ち取る」と決意を示した。
7期目を目指す土田氏は「あまりにも国の政治を市町村へ一方通行に押しつけてくる」とし、とくに柏崎原発の再稼働へ向けた動きについて、「市民の生命、財産を守るんだという立場でこれからも頑張り抜きたい」。
5期目を目指す長井氏は「元保育士を生かした活動」をし、「引き続き子育て世代の充実のために精いっぱい頑張りたい」、議会だよりの編集にあたり、視察を受けるほど注目を集めており、「議会内部からの発信にも積極的に取り組み、対市民での議会改革、議会を身近に感じることにも取り組みたい」。
ことし4月の補欠選で初当選し、2期目を目指す宮路氏は「これまで公約してきたことをこれからも引き続き全力で実現に向けて頑張りたい」、本多氏の議員生活40年のうち約33年を共に活動し、苦楽を共にし、「見習って本多議員の軌跡を引き継ぐ、そんな責任を真剣に感じて今回、また頑張っていきたいと思った」。
また、選挙戦の見通しについて土田氏は、当選するには1,500票以上が必要だが、一般市民が1,500票をクリアするのは難しく、定数削減により「選挙はだんだんわれわれ市民から遠い所へ行くような気がしてしようがない」と憂えた。