燕市分水地区の砂子塚で生まれたとされる伝説の鬼「酒呑童子」をモチーフとした毎年恒例のイベント「第10回越後くがみ山 酒呑童子行列」が28日、ことしも道の駅国上周辺を会場に開かれる。ことしは時間帯を早くして夜はなく夕方までに終わり、行列は国上山を下らずに道の駅国上周辺を練り歩く。
午前9時半から道の駅国上裏手にある酒呑童子神社で神事を行って幕開きする。道の駅国上駐車場の芝生広場がメーン会場。12の飲食店が出店し、顔におしゃれな鬼のペイントを施すフェイスペイントを行う。
ステージイベントは、午前10時から午後0時半まで分水異業種交流会の担当で神事関連。中島怜人会の里神楽、踊りともちつき&振る舞い、豊栄の舞「諏訪神社舞姫」、分水異業種交流課の酒呑童子変化が披露される。
午後0時半から開会セレモニーの鏡開き、たる酒ふるまい、観光PRキャラクター「きららん」の登場を行って0時45分から2時まで第2部「鬼にまつわるステージ」。京都府福知山市大江山の鬼が登場、三条市・法華宗総本山本成寺の鬼踊りを披露する。
そして2時から行列出立セレモニー。行列参加者は1時まで受け付け、ステージ出演の鬼の勢ぞろい、燕市PR大使の元プロレスラー、キラー・カンさんが登場、仮装コンテスト参加者の紹介、行列配役の紹介とキラー・カンさんが勝ちどきをあげ、2時半に行列が出発する。
行列は昨年まではいったん国上山中腹の国上寺まで昇ってから林道を下るコースだったが、時間のロスが多いこともあり、ことしは道の駅国上の周辺道路をぐるりと回るコースに変更し、酒呑童子神社まで歩いて大抽選会を行う。
一方で2時45分にステージイベントを再開し、佐渡市の鬼太鼓、分水太鼓を披露。4時から閉会セレモニーで、仮装コンテストの結果発表や一本締め、抽選景品の引き換えを行って終わる。
行列にはすでに330人が参加を申し込んでおり、当日も50人ほど受け付ける。参加費1,000円でオリジナルTシャツや缶バッジ、鬼メイクが付く。
ことしは行列に参加する鬼3匹分の衣装を新調し、それぞれ分水、吉田の商工会と燕三条青年会議所がふん装する。また、鬼メークの運営は分水高校、吉田高校、燕中等教育学校の3校の高校生合わせて18人がボランティアで手伝う。
道の駅国上の館内でも鬼変化グッズの剣(参加費200円)、オリジナルはちまき(同450円)を作るコーナーも開設する。主催の燕市観光協会(山崎悦次会長)では、昨年並みの1万人の人出を見込んでおり、大勢の来場を呼びかけている。問い合わせは同協会(電話:0256-64-7630)へ。