キネマ・カンテツ座(関本秀次郎店主・三条市本町2)で28日、長岡市寺泊出身のハーモニカ奏者、倉井夏樹さん(26)と神奈川県・鎌倉育ちのギタリスト、カイ・ペティートさん(32)の2人のユニットによるライブが行われ、30人余りが来場して盛り上がった。
倉井さんは5歳でハーモニカを始め、今は横浜に住む。海外での演奏経験もあり、最近はムッシュかまやつさんのステージにも立つなど、すでに日本の代表するハーモニカ奏者のひとりだ。
カイさんは神奈川県生まれで、バークリー音楽院のProfessional Music科を卒業、02年にGibson Jazz Guitar Contest バンド部門で優勝。ふたりは昨年夏、長岡アオーレで演奏し、ことしから定期的にふたりのユニットでライブを行っている。
ことし4月にも弥彦でライブを行った。日中のホールでのライブで、そこでは倉井さんはハーモニカ、カイさんはギターに徹したが、キネマ・カンテツ座のライブは夜の酒場。ふたりの背景に写真のスライドーショーを映し続け、ふたりとも客と一緒にビールなどを飲みながらの演奏となった。
スタンダードを中心にほとんどの曲でカイさんがボーカルをとり、倉井さんも時に一緒に歌い、ハーモニカの音にエフェクターをかける実験的な演奏にも挑戦し、客との距離が近く、ぐっとくだけた雰囲気のライブとなった。
夏樹さんは曲ごとはもちろん、1曲のなかでも複数のハーモニカを使い分けて超絶テクニックを交えたソウルフルな演奏を披露。カイさんは低音弦にベース弦を張ったユニークなスタイルのアコースティックギターで豊かな広がりのあるサウンドとメローな歌声を聴かせた。
新潟市や遠くは東京から来場したファンも。曲間では客とのかけあいも楽しく、最後まで大いに盛り上がった。