小池清彦加茂市長は1日、8月に市内で自転車に乗っていた中学生が死亡した交通事故を受け、小中学生の自転車事故をなくすためには「なるべく自転車に乗らないようにすること」との市長の思いを書いた文書「自転車の事故を完全になくすために」を市内の全ての小中学生と保護者に配布した。
この日の午前、小池市長は市役所で会見した。8月19日夕方、加茂市黒水地内の交差点で自転車に乗っていた中学2年生の男子と自動車がぶつかり、病院に運ばれた病院で死亡した。小池市長は、「そこを通るたびに断腸の思いでして、なんとかしなくてはと思ったしだい」と経緯を話した。
「自転車の事故を完全になくするために」の文書は小池市長名で、児童生徒向けと保護者向けの2部。児童生徒向けでは、自転車は危険なので「なるべく乗らないようにするのがよい」、「なるべく徒歩かバス等を利用するのがよい」とあり、どうしても自転車に乗らなければならないときは「必ずヘルメットを着用するよう心がけてください」と求めている。
さらに交通量の多い通りは避け、交通ルールを守り、許可されている場合は歩道を通り、暗くなったら運転しないよう呼びかける。
小池市長は、9月2日の校長会に出席させてもらい、なるべく自転車に乗らない方がいい、今回の文書配布につてい意見を求めたところ、全員からぜひやってくれと言われ、了承を得たとした。
また、加茂市議会での交通安全の質問の答弁のなかで、こういう方向で進めているとの答弁が新聞紙面で掲載されたところ、インターネット上では反対意見がでて騒動になったようだとした。さらに、市長宛のメールで「条例でやるのはけしからん」とあったが、「条例ではなく、強制するというようなものではない」と説明したが、「しかしながら、私の強い思い」と話した。
スクールバスや市民バスの完備、歩道や道路など交通安全のための環境整備など交通安全のための政策を続けていくのはもちろんとするうえで、今回の文書では「私達は自転車事故を完全になくすために、全力を挙げなければなりません」と市長自身の強い意志を示して理解を求め、あとは保護者の判断との考えを話した。
さらに、「二度と痛ましい事故がきないようにとの強い思い」と述べ、今後も年度初めなどでの呼びかけを続け行くとした。