4、5の2日間、三条市で第3回日本鍛冶学会が開かれており、初日4日は午後5時半から三条市中央公民館で開会式に続いて基調講演が行われた。
200人が出席し、須佐直樹実行委員長が開会を宣言したあと、国定勇人三条市長があいさつ。国定市長は、この2日前から「燕三条 工場の祭典」が始まり、来場者から「鍛冶のおもしろさを五感をもって体感していただいているが、きょうはその五感に加え、知的探求心をご満足いただければ」、そして工場の祭典と鍛冶学会のコラボで「すばらしいひとときを」と願った。
三木市の北井信一郎副市長は、鍛冶学会を開催した関係者に感謝し、「使い手と作り手がどのようにコミュニケーションをとって、使い手の皆さんにとってすばらしい金物、鍛冶を作っていくという、こんなすばらしいコンセプトはない」と賛辞をあらわした。
続く基調講演では、国立歴史民俗博物館の朝岡康二名誉教授が「三条鍛冶のはじまりと発展について」、製品安全コンサルタントの高杉和徳さんが「攻める安全〜消費者の安全を守る〜」をそれぞれテーマに講演した。
朝岡名誉教授は一昨年、三条市で開かれた日本民具学会でも基調講演を行っており、軽妙洒脱な話しっぷりで鍛冶の始まりをたっぷり説明。来場者は楽しく聞き入っていた。この交流会が開かれ、翌5日はワークショップや意見交換会が行われる。