燕市の地場産業が扱う製品や燕産地のPRが目的の第34回燕青空即売会が5日、燕市物流センターで開かれ、昼前から雨が降ったためか来場者は昨年より1万1,000人少なかったが、県内外から主催者発表で4万7,000人の来場でにぎわった。
燕市の物流の拠点・物流センター内を歩行者天国にして半端物や型落ちなど流通ルートに流せなくなった商品を格安販売する恒例のイベントで、燕市、燕商工会議所、協同組合つばめ物流センター主催。ことしは37社・団体が出店した。
同時開催の「ツバメルシェ」には、飲食・食品、クラフトなど26の店が並び、あわせて行われたステージベントでは、小池中学校吹奏楽部に始まってバンドのライブ演奏などがイベントを盛り上げた。
開店の午前9時を前に行われた開会式で鳥部勝敏実行委員長は「絶対に買って損をしたということはありません。少しおだてれば少しまけてくれることもあるでしょう。最高のお土産にもなることでしょう」と購入を呼びかけた。鈴木力市長も“燕三条ものづくりメッセ”、“燕三条 工場の祭典”とイベントが立て続けにあった週の「最後のしめくくり」であり、「ぜひとも大勢の方をお迎えして、いいものを購入していってほしい」と願った。
昼前から小雨が降る肌寒い天気だったが、雨が降らないうちにというわけか出足は例年より早く、開店1時間前の午前8時ころから続々と来場者が訪れ、8時半にはすでに開店したかのようなにぎわいに。両側に並んだ各社のテントはバーゲン会場並みで、商品を見るのもままならず、全店ワゴンセールのような熱気だった。
鍋やフライパンが300円くらいから、高級スプーンが2本で100円、キッチンや日用雑貨の100円均一コーナー、業務用の大型の鍋の掘り出し物など、キッチンウエアやハウスウエアを中心に日用雑貨や園芸用品などさまざまな商品が超特価で並び、買物客は2つ、3つと大きな袋を両手に歩く人も少なくなかった。
用意周到にカートを持参した人もあり、車で会場に到着すると少しでも商品が売れないうちにと、ついつい早足になり、「お父さん、こっち、こっち!」と「やーすいのばっからね」と買い物に熱中していた。
また、燕市が導入した誰でも赤ちゃんの授乳やおむつ交換ができる移動式「赤ちゃんの駅」も初めて設置。さらに会場に周辺に落ちているごみを拾う日本たばこによる「ひろえば街が好きになる運動」が燕市で初めて行われ、鈴木市長も参加してごみを拾った。