三条市ボランティア連絡協議会(本間里子会長・加盟33団体)は5日、三条市総合福祉センターで第10回三条ボランティアまつりを開き、来場した市民らがさまざまなボランティア体験や模擬店のイベントで楽しみながらボランティアへの近いを深めた。
ボランティアを身近に感じ、考えるきっかけになればと活動のPRと楽しみながらボランティアを体験してもらう機会の提供を同連絡協議会の加盟団体を中心に開いており、今回10回目。
ことしは同協議会加盟の31のボランティア団体をはじめ市内の施設などが参加し、活動紹介や体験、作品展示即売、遊休品販売、食堂、ステージショー、もちつき大会、さらに10回目の節目を記念して新潟のお笑い集団「NAMARA」の出演など盛りだくさんのイベントで来場者を楽しませた。
ボランティア団体の「音声パソコンバニラ」のコーナーでは、キーボードを押すとその文字が音声で出て、認識しやすいように黒い背景の画面に白い大きなフォントが表示される視覚障がい者向けのパソコンソフトを使い、目が不自由な人でも文書作成や表計算などもできる音声パソコンの体験を行った。同会では、このパソコン操作の教室を開いている。一般の人でも老眼や年配の人にはやさしいソフトで、体験した小学生も打った文字が音声でも聞こえるやさしい操作に熱中していた。
このほかにも、広報紙や書籍などを読んでパソコンで録音CDを作り、目の不自由な人に届けているボランティア「音声訳虹の会」と「音声訳つわぶき会」。虹の会では、どのように読み上げているかやパソコン合成音声を使った方法などを紹介。文章を読むだけではなく、掲載写真や挿絵の説明もしたり、広報では広告も読み上げたりすることなどを説明。来場者は「当たり前に見えている人には気づかない心づかいを感じる」など、理解を深めていた。