地球の影に満月が入る皆既月食が8日夜、日本全国で起きた。県央地域はこの日、日中から抜けるように澄み渡った青空が広がり、皆既月食の一部始終をこれ以上ないほどの絶好の条件で観測できた。
全国で皆既月食が起きたのは3年ぶり。午後6時15分ころから欠け始め、7時25分ころから8じ25分ころまで皆既日食が続き、皆既の次第は7時55分ころ。そして9時35分ころに部分食が終わるまで、3時間余りにわたる天体ショーだった。
県央地域では、日没前は雲ひとつない青空。5時過ぎになると夕日で赤味を帯びた月が東の空から昇り、それから1時間後に月が欠け始めた。同時に県央地域のユーザーも次々とツイッターやフェイスブックに欠けた月の画像をアップし、タイムラインを月食の写真が並んだ。
月がすっぽりと地球の影に隠れて皆既月食になると、波長の長い赤い光が屈折、散乱して月に当たり、月は赤銅色に変わった。