9日に国道289号・八十里越の8号トンネル新潟側杭口で行われた三条市と福島県・只見町の小学生によるタイムカプセルの埋設式のあいさつで、目黒吉久町長は前日8日に只見町に生息する新種のサンショウウオ「タダミハコネサンショウウオ」が発表されたことにふれた。
目黒町長はタダミハコネサンショウウオが只見町だけではなく三条市にも生息していることを紹介し、只見町と三条市は「とても自然が豊かで、そこに住む動植物もたくさん恵まれた環境のなかで皆さんは今、成長している」と子どもたちに話した。
タダミハコネサンショウウオは、ハコネサンショウウオに似ているが形態や生態が異なる。国立科学博物館研究員と京大の研究グループが発見した。
埋設式に目黒町長と同席した国定勇人三条市長は、ブログでこのことについて書いた。国定市長は埋設式でタダミハコネサンショウウオの発表を知った。
「改めて只見町さんに確認させていただいた上で、私たちにできることを模索してみたい」、「三条市と只見町とを結ぶ架け橋そのものとなる八十里越のイベントに合わせる形で、両市町にまたがるエリアに生息する新種が発見」、「神様がくださったとっておきのプレゼント」と書いている。
また、国定市長が初めて八十里越を踏破したことし6月12日は、「只見」のユネスコエコパーク認定が決まった。それに続いて両市町の八十里越にかかわるイベントに大きなトピックが重なった。しかも、エコパーク認定のひとつの柱であるブナ林のブナの植生は、新潟側にも展開していることを確認しており、両市町の自然や生態系のつながりはさらに深まった。