三条市・法華宗総本山本成寺で13日の宗祖日蓮聖人の命日に行う法要「御会式(おえしき)」の「逮夜(たいや)」と呼ばれる前夜、12日夜に万灯行列が行われる。その万灯行列に参加する団体のひとつ、本成寺万灯奉納会(小林敏文代表)は、週明けの6日から毎晩、本成寺でうちわ太鼓の練習をしている。
万灯行列は、造花で飾った万灯を引き、うちわ太鼓をたたいたり、題目を唱えたりして行列する。7、8団体が参加し、午後6時半に牛池と黒門の2カ所から出発し、桜土手の名残の道路を右回りに進み、参道から山門を抜けて30分余りで本堂へ戻る。
本成寺万灯奉納会は、その参加団体のひとつ。地元小学生を中心にした小若連として参加する。練習は休みの10日を除いて毎晩7時半から1時間、本成寺客殿で行っており、8日夜の練習には20人余りが参加した。
利き手にばち、反対の手に直径6寸の子ども用のうちわ太鼓をもち、表と裏の2種類のリズムでいわば合奏する万灯太鼓と、赤門からは題目を唱えながらたたく題目太鼓、さらに本堂から客殿へ向かう間にたたくかえり太鼓の3つを練習した。
ほとんどの子どもが昨年も参加しており、体で太鼓のリズムを覚えており、「それ、それ!」と合いの手もにぎやかに練習を繰り返していた。練習後は子どもたちのお楽しみの菓子をプレゼントした。
練習せずに当日だけ参加する子どももあり、4、50人の参加を見込んでいる。ことしはちょうど日曜に当たったので例年以上の参加に期待。代表の会社員小林敏文さん(47)=三条市南四日町3=は、「台風が近づいているのが気になるが、祭りなので子どもたちから精いっぱい、楽しんでほしい」と願っている。当日参加も可能で、問い合わせは本成寺寺務所(電話:0256-32-0008)へ。