弥彦の丘美術館は、11月16日まで藤田由明油彩画展「変動の兆し」を開いており、新潟市の洋画家で二科会会員の藤田由明さんの作品を展示している。
藤田さんは1941年新潟市西堀前通5に生まれた。二科新潟支部の支部長にも就き、県展参与、県美術家連盟参事、NHK文化センター美術講師、アトリエ「テルセロ」の主宰でもある。
1999年からことしの制作までの13点を展示している。いちばん大作が、ことし制作した変形260号の「魔鳥錯乱」。第99回二科展会員賞を受賞しており、屏風のように大きく横長のカンバスに描かれた青と黄のコントラストが印象的な抽象の世界に圧倒される。
ヨーロッパのような風景や人をモチーフにした作品から近年は抽象に傾いており、それが今回の展覧会のテーマでもある「変動の兆し」に込められている。13日と11月15日はいずれも午後2時から作品解説会が開かれる。
午前9時から午後4時半まで開館、入館料は高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同美術館(電話:0256-94-4875)へ。