三条、燕、加茂を中心に郵便関係資料を集めることを趣味とする人でつくる日本郵趣協会新潟県央支部(平野洋一支部長・会員22人)は12、13の2日間、三条市・丸井今井邸で展示会「第25回切手まつり新潟県央2014」を開き、会員の収集した国内外の切手の展示や即売をしている。
毎年、秋に開催しており、ことしもA4サイズほどの台紙に切手や封書などを張った「リーフ」446点を中心に、展示。リーフの内訳は、会員10人がテーマごとにつくった11種類で、昭和5年〜20年の標語印、額面印字式コイル切手、消費税増税新切手の使用例、国宝シリーズ、沖縄切手、世界の変形切手、変わり種切手事始め、中国切手、中国切手FDC、薬用植物、新潟県で発売のご当地フレーム切手。
額面印字式コイル切手は、平成9年から10年ほど設置されていた切手の額面印字式の自動販売機で販売された切手。発売当初から各地で印字不良が続出し、誤印字や裏面印字がでるなど話題豊富な切手で、郵趣家からは興味深い切手とされているという。そのなかでも、10枚しか存在しない誤印字の切手で、うち3枚しかない使用済みのめずらしい切手も展示される。この切手は、ことし8月頃行われたオークションで会員が「給料の数か月分」で落札したという高価なものだ。
日本郵趣会は切手収集家の全国組織で、県央支部は平成元年設立の燕三条支部から名称変更したもので、会員は、県央地域をはじめ胎内、中条、新潟など県内各地の30歳代から70歳代。毎月第2日曜の午後1時半から三条市・中央いきいきセンターでの例会で交流、情報交換するほか、毎年秋の切手まつりで、郵趣の普及、会員拡大を図っている。
同会では、切手に興味がある人、これから切手を集めてみたいという人をはじめ、13日の三条マルシェに遊びに来た人など、多くの人に見に来てほしいと来場を呼びかけている。
切手まつりは、入場無料。午前10時からで、12日は午後5時まで、13日は4時まで。あわせて同支部では、地域を問わず会員も募集している。