大型の台風19号の接近に伴って三条市は13日午後4時に14日は市立小中学校と保育所すべてを休校、休所することを決めた。午後9時に災害対策本部を設置するとともに山沿いに避難準備情報を発令、市内11カ所に開設した避難所には午後10時45分までに2カ所に合わせて6人が避難した。
午後1時に災害警戒体制をとり、台風19号は14日の未明から明け方にかけて最接近し、強い風雨をもたらすと予想されることから、午後4時に早くも翌14日は市立小中学校と保育所すべてを休校、休所することを決めた。
7時25分までに1次避難所5カ所、8時10分までに2次避難所5カ所を設置し、さらに9時50分に下田地区の「よってげ邸」にもその他避難所を開設。午後10時45分までに下田地区の下田公民館と飯田小学校の2カ所に3人ずつの合わせて6人が避難した。
9時に災害対策本部を設置するとともに、土砂災害の恐れがある保内、本成寺、大崎、大面、下田の各地区の山沿いに避難準備情報を発令。一方、新潟地方気象台は午後9時26分、三条市、燕市など県内に大雨洪水暴風警報を発表し、県内の低い土地の浸水や河川の増水、暴風に警戒するよう呼びかけた。
ただ、三条ではまだそれほど強い雨は降っておらず、午後11時までの観測で1時間降水量は最大で午後6時の3.0ミリ。夜からしだいに北寄りの風が強まっており最大瞬間風速は12.8メートルとまだ傘が差せるていどの風だ。
予報では台風は午前3時ころに本県に最接近し、本県の東側を通過する可能性が高い。午後10時現在、台風19号は三重県津市にあり、中心気圧は985ヘクトパスカル、最大瞬間風速は40メートル、時速50キロで東北東へ進んでいる。
また、燕市は午後7時までにとくに台風接近に伴う措置はとっておらず、14日の小中学校や保育園は通常通りとしている。
新潟地方気象台の13日午後4時41分の発表では、大型の台風19号は13日夜遅くから14日明け方にかけて、新潟県に最も接近する見込みで、暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒を呼びかけている。
県内は14日未明から朝にかけて、1時間に50ミリの非常に激しい雨の降る所があり、大雨となるおそれがある。14日午後6時までに予想される雨量は多い所で下越、佐渡200ミリ、中越、上越で250ミリ。