国定勇人三条市長は15日午前9時から定例の記者会見を行い、ロシア・ハバロフスク市の報道関係者を招いたファムトリップの実施や道の駅漢学の里した&いい湯らていコラボイベント「秋の大感謝祭」の開催など7項目を発表した。
ファムトリップは日ロ沿岸市長会がロシアからの誘客を目指して会員である新潟市、長岡市、燕市、三条市と山形県酒田市に15日から20日までのハバロフスク市の報道関係者ら5人を招くもの。
三条市では田斎のみ製作所、燕三条地場産業振興センター、飲食店でカレーラーメンの昼食、三条市歴史民俗産業資料館、三条鍛冶道場、スノーピークの順に回る。前日18日は燕市を回ることになっている。
道の駅漢学の里した&いい湯らていコラボイベント「秋の大感謝祭」は11月2日に開く。漢学の里は午前10時から午後3時まで開き、農産物直売所で福引きチャレンジ、農家レストランでバイキングの特別価格での提供、もちつき大会、地元飲食店の出店。いい湯らていは午前11時から午後3時まで開き、日本一大きいひこぜん焼き、マルシェ in いい湯らてい、働く車大集合、ベイゴマの磨き上げ、野菜市大感謝祭を行う。
そのほか、両施設で有料で貸し出しているレンタルサイクルを使ったスタンプラリーも同時開催する。
用意した発表項目とは別に、10月にスタートした「ふるさと三条応援寄附金」の実績について話した。1カ月300件の受け付けを目標にしたが、2週間たった13日現在で、受け付けは994件、1,531万円にのぼり、国定市長は「完全に自分たちの見込みをいい意味で裏切られた」と喜んだ。申し込みは食べ物に集中すると思ったが、金物の町のイメージが強いのか、分散傾向にあり、20% 近くが金物関係。予選が足りなくなれば、補正するとした。
10月初旬の「燕三条ものづくりメッセ」、「燕三条 工場の祭典」について質問があり、ものづくりメッセについては「非常に感触が良かった」、東京で開かれる類似の見本市は規模感が大き過ぎ、レンジが広すぎるのが、ものづくりメッセでは本当に注文をかけたいと思う所にたどりつきやすかったことを評価。協力工場が失い、新たな協力相手を探しに来たという声をぽつぽつ聞き、「産業集積地としてのパフォーマンスが高まっている」とした。
工場の祭典は、2万人の来場目標に対し、1万2,000人にとどまった。しかし、受け入れ側のキャパシティーはいっぱいいっぱいで、来年は1万5,000人くらいと段階に的に増えた方が好ましく、逆に来場者が多過ぎて対応できなくなることで「熱烈なファンが離れることがむしろ心配」。
来年以降も継続していく考えで、ものづくりメッセとの連携はうまくいかなかったが、来年は三条市で開かれる産業観光フォーラムとの連携を形にしたい考えだ。
ファムトリップに関連して、外国人観光客の受け入れのための試行錯誤を行い、予算の状況にもよるが燕三条地場産業振興センターの物産センターを免税店とすることも早急に検討を進めなければならないとした。
先に1年で最大の規模で開かれた三条マルシェは、スタートから5年たって定着したと思うが、同じことをやっていても客が集まるだろうと漫然とした雰囲気が生まれ、それが間違いなく客に伝わって頭打ち感が出ていると分析。「三条マルシェこそがまちの再活性化のシンボル」で、ポンテキアからの新規出店などさまざまな事象が三条マルシェがきっかけになっており、「三条マルシェの求心力が失われることはなんとしても避けなければならない」と強調した。
意図的な交流出店は引き続き進めるが、闇雲に市外からの出店より、あるていど地元にこだわった出店の原点回帰をすべきで、滞留空間を長くするためのイベントに今まで以上に注力すべきとした。発表項目は次の通り。