第9回燕市美術展覧会(市展)が17日から20日まで燕市吉田産業会館で開かれており、市民から応募のあった作品のうち入選以上の151点と燕市美術協会会員出品66点の217点を展示。初日17日は午後1時までに192人が来場し、同じく昨年の初日午後1時までの156人を大きく上回る好調な出足だ。
日本画31、洋画25、工芸・彫刻25、書道30、写真64の5部門合わせて175点の応募があり、昨年の167点をわずかながら上回った。先に審査を行って上位から最高賞の市展賞と新潟日報美術振興賞を1点ずつ、5部門で奨励賞20点、ほか入選を決めた。
初日はやや風が強いものの青空が広がって来場者の出足は順調だった。「写真がいちばんわかりやすいのう」、登録文化財になった今井邸を描いた作品に「これ香林堂らろ」、はさ木を描いた作品に「これ夏井らね」。知り合いと顔を合わせて市展とは関係のない話に花を咲かせるなど、市民の公募展にふさわしい身近な雰囲気にあふれいてた。
さっそく会場を一巡した上原洋一教育長は、「あらためてこんなに芸術を愛好する市民が多く、出品していただいたことに敬意を表したい」と話していた。昨年は4日間で1,880人が来場している。
会場では無料の目録のほかに1部100円でカラー印刷の目録を販売している。18、19日は部門ごとに審査員による作品解説会が開かれる。日程は次の通り。
18日午後1時 | 工芸・彫刻 | 山口納富子 |
18日午後2時 | 書道 | 坪内雪山 |
19日午前10時 | 写真 | 渡辺収一郎 |
19日午前11時 | 洋画 | 杉森企観明 |
19日午後2時 | 日本画 | 田中百合子 |