第10回三条市美術展(市展)が18日から22日までの5日間、三条市体育文化センターで開かれ、6部門に入選以上の公募作品256点と審査員出品6点、特別出品18点、運営委員出品17点、無鑑査18点の計315点が一堂に展示される。
初日18日は午前9時からオープニングセレモニーが行われ、柔道場で県立三条高校書道部による書道パフォーマンスのあと、3階ホワイエで国定勇人市長のあいさつ、テープカットを行って幕開き。毎日午前9時から午後6時まで、最終22日は午後3時半まで開かれる。
18、19日は部門ごとに審査員による作品鑑賞会が開かれる。日程は18日の午前11時から日本画の櫛谷一代さんと写真の平賀治雄さん、午後1時から工芸の本間秀昭さん、2時から書道の樋口志保さん、19日の午前11時から彫刻の飯塚清さん、午後1時から洋画の池山阿有さん。
開幕を前に17日夕方、県立三条高校書道部は会場でリハーサルを行った。3年生は引退しており、1年生と2年生7人ずつ、14人の部員で今年度、同部がモットーにしている「心書」を中心にした作品をはじめ3つの作品を制作する。リハーサルでは全体の流れを確認し、本番と同様に作品も制作した。
部員の表情はかたかったが、部長の2年生近藤理沙さんは「練習通りやれば大丈夫と思った」と本番に向けて自信を深めた。文化祭では3年生と一緒に書道パフォーマンスを行ったが、今回は1、2年生の新体制で初めての書道パフォーマンスとなり、作品も文化祭とはがらりと変わっている。
黒い墨だけでなく、色も使う。「心を込めて書くことを心掛け、楽しんでいることが周りにも伝わるように頑張りたい」と近藤さんは話した。
会場の壁には同部顧問の瀬戸田廉子教諭が「書縁響友」などと書いた書を掲げ、本場では瀬戸田教諭が書いた「心書」などをデザインしたオリジナルTシャツを着てパフォーマンスを行う。
また、小学生から高校生を対象に青少年文化振興事業として開設している「わくわく文化未来塾」のうち教室に通う子どもたちの作品も展示する。作品は書道66点、生け花25点、陶芸15点。17日は夕方から会場で生け花の生け込みが行われ、子どもたちは先生の指導を受けながら真剣な表情で生けていた。