任期満了に伴う三条市長選が告示された19日、立候補の届出を行った国定勇人氏(42)は、三条市旭町地内の駐車場で出陣式を行い、無投票の公算が強いなかだが第一声を放って街頭演説に向かった。
支持者など約100人が集まり後援会の草野恒輔会長があいさつ。草野会長は、「きのう第二の候補に会いまして、手続きをとらない、国定候補の全面支援に回りますと」聞いたと言い、選挙の可能性はほとんどないとしたものの、それでも精一杯、行動すると支援を求めた。
続いて来賓の菊田真紀子衆院議員、交流のある大阪府箕面市の倉田哲郎市長が祝辞を述べた。
国定氏の第一声では、選挙公約を書いた紙について、これまで積み重ねてきた中で、これから先4年間、何をしなければならないかと必死になって考え抜き、ひとつひとつを文字に刻み込んだ。だが、きょうは公約ひとつひとつを話そうとは思わない。
そのびら(紙)は今後4年間のことしか書いていないとし、「私の夢は今後、4年間ですべてが解決できるようなものではありません」、「私の夢は20年後、30年後の三条市を見据えております。私にとっての選挙公約は20年後、30年後を見据えた中で最初の4年間でありたい」と話した。
さらに、今回の公約を積み重ねたうえで、20年後、30年後に描いている夢は「今と変わらない三条であり続ける。ですが、これがいかに大変であるかということを私は同時に知っているつもりです」と、人口減少などの問題があるなかで、極度な東京への依存体質を続けていくだけでは今の三条の形を 保証することはできない。
「何も変わらないために変化を恐れてはいけません。私はそのための思いを、形にするためのビジョンを持っています。その中でやっていかなくてはならないことを公約に書いた」と話した。
また、自分自身を評価することができるならとして「私はやると言ったことは絶対、やり抜きます」と力を込めて述べ、「それがたとえ今、生活をしている人たちにとって多少苦い薬であっても、20年後、30年後を考えたときには乗り越えなければいけないもの、それも私はやるつもりであります」。
公約には甘いと感じることもあるが、既存の小学校の統廃合など、今生活している私たちにとっては苦い薬となるようなことなど、この選挙を通じて表裏なく自分の思いを熱く熱く語っていくつもりとし、「皆さま方から再度、付託をしていただいて、何としても次の4年間、三条市政をさらに前に進めるべく、力を与えていただきたい」と支援を求めた。