燕市の燕第二地区まちづくり協議会(井島正市会長)は19日午前、燕南小学校で第3回合同防災訓練を開き、南地区の12行政区と日之出町、小高、佐渡を含む15行政区合同で約300人が参加して人命救助や消火作業の訓練を行った。
絶好の秋晴れの下、グラウンドを会場に燕・弥彦消防本部の職員を講師に心肺蘇生法とAEDの操作の訓練、簡易担架の作り方、消化器の操作、バケツリレー、一方で35メートル級はしご車の搭乗体験などを行い、訓練後は炊き出しの訓練を兼ねて女性が調理したおにぎりと豚汁を参加者で味わった。
一昨年から毎年開いており、ことしで3年目。ことしは「人を助ける、人命救助、絆、共助」をメーンテーマに訓練した。以前も参加した人のなかには、近所の人が心肺停止して実際に心肺蘇生法を行ったという人も。堤防が決壊した場合にどこに避難したらいいかと燕市の職員に質問する人もいた。
大規模災害では初期対応の公助はあてにならず、自助、共助に頼らざるを得ず、近所にどんな人が住んでるか、顔を合わせるだけでも訓練の意味はある。