一昨年に燕市吉田、美容室「パリスラヴィサント」の一角にオープンしたコーヒースタンド「ツバメコーヒー」の2周年を記念したライブドローイングのイベント「大塚いちお×山田稔明“飛び立つコトノハ”」が25日午後7時から「ツバメコーヒー」の店内で開かれる。
大塚いちおさんは上越市出身で、イラストレーターであり、アートディレクターでもある。書籍や雑誌、広告、音楽関係などのイラストレーションを数多く手がけ、展覧会やワークショップの活動も積極的に行っている。2005年、『GIONGO GITAIGO J”ISHO』(ピエ・ブックス)で東京ADC賞受賞。
山田稔明さんは1973年、佐賀県鳥栖市の生まれ。99年にバンド「GOMES THE HITMAN」でデビューし、3枚のソロアルバムとコンピレーション盤を発表。今年春には愛猫との暮らしを綴った写真絵本「ひなたのねこ」を上梓している。
大塚さんは、ツバメコーヒーのロゴなどのデザインを手掛け、ツバメコーヒーのイベントにも参加したことがある。山田さんはこれまでに2度、ツバメコーヒーでライブを行っている。そんなツバメコーヒーにゆかりのふたりが共演。山田さんの演奏に大塚さんがイメージを膨らませてイラストを描く“ライブドローイング”を行う。大塚さんの手元をビデオカメラで撮ってプロジェクターで映す。大塚さんもこうしたパフォーマンスの経験はほとんどないらしく、どんなイメージになるかは当日になってみないとわからない。
美容室とツバメコーヒーを経営するのは、田中辰幸さん(36)。徳島県徳島市の「アアルトコーヒー」に魅せられ、一昨年春からコーヒースタンドをオープンする準備を始めた。それまでコーヒーについては素人同然だったが、いきなり焙煎機を購入して勉強し、秋には予定通りツバメコーヒーをオープンさせた。
ことし7月にはゆっくりとコーヒーを味わえるカフェスペースと、雑貨などお気に入りのアイテムだけを集めたセレクトショップを設けた。こだわりのスタイルが流行やおしゃれに敏感な人たちの注目を集めている。
この2年間を振り返って「計算できる人からすると、バカとしか言いようのないことをやってきた。豆の売れ行きはまだまだだが、オリジナルアイテムの物販ができるようになったのは大きい」と田中さん。「シンプルでわかりやすいロゴとそれを基にしたオリジナル商品、そしてフェイスブック。それでここまでやってきた」。
カフェスペースでは個展の会場にも貸し、「場としての可能性を感じた」。今回のイベントも「このあたりにない時間、空間が生まれるのでは」、「音楽性を超えた良さが見つかるかもしれない」と田中さん自身も当日を楽しみにしている。料金はドリンク別で3,500円。問い合わせはツバメコーヒー(電話:0256-93-3032)へ。