大ヒットした美川憲一が歌うご当地ソング「新潟ブルース」を生み出した作曲家の新潟市中央区、山岸之起(ひでき)さん(73)が23日、歌謡教室の生徒とともに、つばめ福祉会が運営する燕市大曲、特別養護老人ホーム「白ふじの里」を慰問した。
山岸さんが開く歌謡教室の生徒、男女2人ずつの4人とともに「白ふじの里」を訪れ、施設を利用する約40人が鑑賞した。ステージ衣装を着た生徒が「新潟ブルース」をはじめ「好きになった人」、「星影のワルツ」、「湯の町エレジー」など昭和の時代を代表する名曲十数曲をカラオケで披露した。
生徒の全員のほかに職員や利用者も前に出て一緒に歌った曲もあって、いつにない盛り上がりに。めったに歌わない山岸さんはカラオケを操作したり、タンバリンをたたいたりと裏方に回っていたが、珍しく自身も歌を披露。うわさを聞いて訪れた近所の人もあり、昭和をたっぷりと満喫した。
山岸さんは「新潟ブルース」のほかにも「信濃川慕情」、「岩室ブルース」、「加茂川慕情」など県民には同じみのご当地ソングを作曲している。カラオケ会社の依頼を受けて昨年から福祉施設の慰問に積極的に回るようになった。
つばめ福祉会でも山岸さんに慰問を依頼したところ快く引き受けてくれ、昨年はつばめ福祉会が運営する燕市佐渡、特別養護老人ホーム「つばめ福寿園」を慰問してもらっており、今回が2回目の慰問。山岸さんは「以前は慰問のことはほとんど考えなかったが、慰問するようになって皆さんに喜んでもらえ、さわやかな疲れを味わえます」とにっこり。「依頼があればどこでも出掛けていきたい」、「今度は燕市の曲もつくらないと」と話していた。