旧三条市の54カ寺でつくる三条仏教会(会長・田代宥正福楽寺住職)は、28日午後7時から三条市中央公民館で第43回仏教文化講演会「歌と法話のコラボレーション うたかたり」を開く。入場は無料で、気軽な来場を呼びかけている。
「うたかたり」は、フォークシンガーの小林啓子さんと真言宗僧りょの天野こうゆうさんが、歌と話で仏教説話をわかりやすく説き、今を生きる人たちに心のみちしるべを示す新感覚のライブイベント。
天野さんは1968年に岡山県倉敷市で生まれ、15歳から高野山で修行し、祖父の跡を継いで住職に。高野山本山布教師として全国で講演活動を展開。20年にわたり自坊で「こども寺子屋」を開校、地元の古民家カフェで月に1度「くらしき仏教カフェ」を開催。地元でラジオパーソナリティー、ニュースコメンテーター、執筆家、作詞家として活躍している。
小林さんは東京生まれで、聖心女子学院英語専攻科在学中からプロ活動を開始。カレッジ・フォークブームのなかでフォークの女王、ジョーン・バエズのレパートリーを歌って注目され、69年にキングレコードから『こわれた愛のかけら』でデビューし、『比叡おろし』『恋人中心世界』のシングルが立て続けにヒット。2002年、約30年ぶりに音楽活動を再開した。
三条仏教会では、仏教にふれ、親しむきっかけになればと毎年、秋に仏教講演会を開いている。天野さんと小林さんの「うたかたり」のステージが昨年、加茂市や五泉市で行われて好評だったこともあり、三条仏教会が行ったアンケートで三条でも「うたかたり」をという声があったことから出演を依頼した。
音楽とともに楽しみながら法話で一息つくステージになるはずだ。問い合わせは電話「080-3088-2344」。