燕三条青年会議所(加藤将利理事長・会員153人)は25日、燕三条地場産業振興センターで「魅力発見!わくわくお仕事体験」を行い、参加した子どもたちはキッザニアのようにいろいろな地元の仕事の体験に熱中した。
子どもたちが地域の仕事にふれ、郷土愛を育むきっかけになればと三条市、燕市、弥彦村の小学校4年生から6年生までを対象に開いた。用意した仕事は、職業体験ブースが磨き職人、デザイナー、新聞記者、大工など8つ、伝統文化ブースが鍛冶職人、鎚起職人、凧(イカ)作り職人の3つ、農業ブースがジャム作りとスムージー作りの2つの計13職種。すべてを無料で体験してもらった。
参加したのは子ども351人、保護者254人の計605人。ひとつの仕事だけでは満足せず、次々と体験をはしごして回る子どもがほとんどで、午前中はどの仕事も順番待ちができるほどのにぎわいだった。やっぱり食欲で、最初は生菓子を作る和菓子職人やシュークリームを作るパティシエ、ジャム作りやスムージー作りに人気が集中。女子の参加が多く、ネイリストも人気だった。
子どもたちは学校では味わえない体験に集中して取り組んでいた。そのようすに来年以降も続けてほしいと期待する保護者が多かった。
三条市立三条小4年石崎修悟君(10)は、磨き職人のブースで、スプーンの研磨に挑戦し、指導した職人に「大したもんだ。きっと工作も得意なんだね」と皿の磨きと、柄のヘアライン仕上げをほめられた。石崎君は「汚れてたのがきれいになってうれしい」。段ボールを使って車などを作るのが好きで、「思い通りにうまく作れると楽しい」とものづくりの魅力を話していた。