住宅建築・リフォーム業の(株)ハンズワタベ(渡部政雄社長・本社長岡市)は10月31日、「ハンズワタベ『現場力』勉強会」を開き、ことしも同社の建築現場で仕事をするパートナー業者の職人と社員約110人が参加して、顧客満足(CS)の基本やチームワークで高めることなどを学んでもらった。
同社は、建築業にもサービス業並みの接客が必要と考え、現場でも作業にあたる全業者が同じレベルのサービスの提供を目指している。技術力は十分に備える職人たちから人柄も発揮してもらい、顧客からより良い仕事と感じてもらえるようにしようと、取引業者の職人を対象に毎年、現場マナーなどの講習会を開いており、13回目。
今回は、午後4時から燕三条地場産業振興センターで開き、社員20人と職人を中心にパートナー企業から90人の計110人が参加した。
渡部社長は、あいさつで、「ほとんどの業界では供給過剰状態となっており、物の評価も大事なことだが、それとあわせて人間の評価、一人前の人間かどうかと試される時代になっている。それが、物の評価と同じ、もしくはそれ以上に評価される時代になっている」、「私が学校をでたころは物不足の時代で、いっぱい作るところが偉いところだという時代。今はそれと正反対。どうやったら選んでもらえるか」と、顧客満足の重要性についてふれた。
さらに、「誰しも失敗なんていっぱいしているが、それが大けがのもとになるというのが報告、連絡、相談の不足」、「いつも報告、連絡、相談がいいかげんで、どこかで失敗が起きてないかなと心配の種です」。
会社の品質について、「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」のレベルと直接、客に接する社員や(職人などの)パートナーさんのそれぞれが会社のレベルと感じているとし、「ハンズワタベを生かすも殺すも、みなさんの考え方ひとつだなと、おっかない気持ちももっている」と明かし、午後4時からの開催に仕事を途中で抜けてこられたと思うがと参加者に礼を述べ、最後まで緊張して一生懸命、勉強してくださいと求めた。
続いて、(有)島田教育総合研究所の島田義也代表取締役を講師に、「全社一丸の強さを知る!チームワークでCSアップ」のテーマでセミナーを行った。参加社は、客に喜ばれるCSの基本やチームワークでCSを高めるために必要なことなど、グループワークを含めた講話を熱心に聴いた。