燕市と燕市に工場をもつセッツカートン株式会社(丹羽俊雄社長・本社兵庫県伊丹市)は10月31日、災害時における物資調達に関する協定を締結し、災害時に燕市の要請に応じてセッツカートンが段ボールの簡易ベッドをはじめ段ボール製品など救助物資を速やかに調達することになった。
市役所で締結式を行い、鈴木力市長とセッツカートンの酒井房夫常務取締役が協定書を交わした。セッツカートンが調達する主な救援物資は、段ボールで簡単に組み立てられるベット「暖段はこベッド」。長さ180センチ、幅90センチ、高さ35センチで保温性に優れ、衛生的でいすのように腰掛けて使え、避難所での健康被害を防ぐ有効なツールともなる。
取引先の段ボール箱などを製造するJパックス株式会社(水谷嘉浩代表取締役・大阪府八尾市)からの声がけで、被災地に暖段はこベッドを届ける支援活動を行っている。全国の自治体と同様の協定を結んでおり、燕市で116件目。県内では先に三条市と新潟市が協定を結んでいる。
協定を結ぶことでより迅速、確実に被災地に暖段はこベッドを届けられるようになる。同社の新潟工場は、燕市分水地区の新興野地内にある。燕市でも同社や暖段はこベッドのことを把握していたが、市役所から車で10分くらいと近いこともあり、いつでも暖段はこベッドを調達できるだろうと思っていたこともあり、協定を結ぶのが遅くなった。