県央地域の紅葉の名所といえば、弥彦村・弥彦公園のもみじ谷周辺。すでに紅葉は見ごろを迎えており、5日は平日にもかかわらず、大勢の行楽客でにぎわった。
5日は終日、抜けるような秋晴れで、三条では明け方こそこの秋いちばんの強い冷え込みだったものの、日中は10月中旬並みの19.5度まで気温が上がり、日なたは汗ばむほどの小春日和となった。
もみじ谷は、朱に塗られた谷をまたぐ観月橋付近を中心に鮮やかな赤や黄に染まったモミジで秋色が深まっている。紅葉は例年より早めで、ピークにはもう少しだが、すでに見ごろ。この週末に紅葉狩りのピークを迎えそう。弥彦山の広葉樹も麓まで紅葉して全山紅葉だ。
夜は24日まで毎晩、午後9時半までもみじ谷でライトアップが行われている。夜はカップル率が高く、4日夜も切れ目なくカップルが訪れ、紅葉をバックにスマートフォンで記念撮影していた。
5日の昼は仕事をリタイアした人など年配の人が中心。1日から24日まで弥彦神社で開かれている弥彦菊まつりの見物とあわせて観光バスで訪れる人が多く、午前11時ころをピークに観月橋の上は人をよけて通るほどのにぎわいだった。
紅葉狩りに訪れる保育所や幼稚園も目立った。三条市興野1、三条白百合幼稚園(石黒晃泰園長・園児100人)もそのひとつ。毎年恒例で、年長児35人が弁当を持参し、園外保育として行きは東三条駅から弥彦駅まで電車、帰りは園の送迎バスを利用して訪れた。
これ以上ない絶好の好天に恵まれた。もっとも園児にとっては紅葉は二の次で、「早く遊びたい」、「どこでご飯、食べるの?」。しかしドングリに夢中になるのは今も昔も変わらず、先生からビニール袋を受け取ると、ドングリを拾って詰めた。ドングリは後で工作の素材に利用する。