三条市立飯田小学校の3年生が7日、ことしも三条地区の二七の定期市に出店し、総合的な学習の一環で栽培した下田地区特産のサツマイモ「ベニアズマ」を販売した。
市町村合併前の2003年、旧下田村を旧三条市でPRしようと当時の3年生が二七の定期市に初出店して以来、ほぼ毎年、出店している。
ことしの3年生19人は5月に「ベニアズマ」の苗を植えて育て、10月に収穫。この日は、1袋100円の1キロ入りを170袋、1本50円のサツマイモを約100本、計200キロ余りを販売した。
午前9時20分ころ、定期市が開かれている中央市場にテントを立てて店開き。準備をしているときから30人以上が並び、開店と同時にテント内はバーゲン会場のようなにぎわいになり、20分ほどで完売した。
児童たちは、2袋、3袋と買い求める人たちにサツマイモを紙袋に入れ、「ありがとうございました!」と笑顔で手渡し、お礼に手作りのメッセージカードと折り紙もプレゼントした。
テント付近を手作りの看板を手に歩き、「おいしいサツマイモですよ!」とPRしていた目黒翼君(9つ)は、「すっごい楽しい!、みんないっぱい買ってくれて」。武石理子さん(9つ)は、「きのうの昼休みにした袋詰めが大変だった」と、1本1本、土をとったり、腐らないようにとイモの先端を手で折るなど、みんなでたくさんの作業をやったことなどを、それぞれが笑顔で話した。
あっというまに販売を終了した児童たちは、テント前に整列して「ありがとうございました!」と、大きな声であいさつした。サツマイモを2袋購入した女性は「あんまり元気で圧倒されて」と、市場に響いた子どもたちの元気な声にひかれて買物をしたと目を細めていた。