旧吉田町まちづくり実行委員会は、11日から17日まで燕市吉田産業会館で「燕市昔懐かしの寫眞(しゃしん)展」を開いており、今の燕市内のエリアで撮影された昭和のモノクロ写真を中心に展示している。
旧吉田町が最後に米納津村と粟生津村と合併して吉田町を新設してから50年の2004年、当時の吉田町まちづくり実行委員会は合併50周年記念事業を行い、そのひとつが「手紙のタイムカプセル」。10年後の自分に充てた手紙を10年後に届けるというもので、1通200円で町民から募集し、約700通の応募あった。
それから10年たったことしは、その手紙を届ける年。14日午後2時から同会館で、保管しておいた手紙を郵便職員に引き渡す発送式を行うが、それだけでは寂しいからと今回の写真展を企画した。10年前にも町民から昔の写真を募集し、A3判に拡大印刷して写真展を開いたことから、発送式とあわせて開き、発送式を盛り上げることにした。
2階ロビーをメーンに写真168点、旧吉田町出身のイラストレーター、原山健一郎さんが昔の地元の文化や生活を描いたイラスト32点の200点を展示している。写真は災害、駅、庁舎、街並み、学校などに分類して展示。昭和30年ころに撮影されたものが多く、古くは明治時代の写真もある。
三八豪雪、昔の木造校舎、スイカを満載したスイカ売りのトラック、昭和天皇の来燕、木橋だった燕橋の渡り初めなど年配の人には懐かしい写真がずらり。ちょっと見るつもりが、懐かしさと写真に写る人や風景をじっくり観察する人が多く、思わず「懐かしい!」と独り言を上げる人もいる。毎日午前8時半から午後5時半まで、見学無料。