昨年10月に発足した燕三条防災ネットワーク協議会(足立典義代表)の初めてのアクションとなる「燕三条防災フェスタ2014」が16日午前11時から午後4時まで三条防災ステーションと三条市水防学習館・交流広場で開かれ、災害の記事体験や過去の資料による学習、チャリティー即売会や飲食コーナーの開設などが行われる。
災害体験コーナーでは、水防学習館にある水害降雨再現や車の窓割り体験、空き缶を使ったご飯炊き、消火器体験。車の窓割り体験は、自動車の水没を想定して有限会社ミッド=三条市篭場=が製造するドアガラスを割るハンマーとシートベルトを切るカッターの機能を備えた「クライシス」を使い、株式会社えちご自動車=三条市鶴田1=が用意する車の窓ガラスを割る。
空き缶を使ったご飯炊きは、参加したい人は良く洗った350mlのアルミ缶2個と牛乳パック2個、コメ1合を持参して炊飯に挑戦。炊いたご飯と一緒に食べるレトルトカレーを1個100円で販売する。消火器体験は午前11時、午後1時、2時、3時の4回に分けて行う。
チャリティー即売会は、企業や家庭から寄付してもらった遊休品の鍋、フォーク、スプーン、コーヒー、サラダ油などを販売し、売り上げから経費を除いてにいがた災害ボランティアネットワークに寄付。飲食コーナーではたれかつ丼、パンケーキ、から揚げ、ホットコーヒー、豚汁を販売する4店が出店。ほかに燕市に営業所と工場のある「オリロー」の松本機工株式会社=東京都文京区白山4=の避難はしごの展示や水消火器の体験もある。
また、同時開催でNPOさんじょうによるゲートキーパー養成講座「傾聴による心のケア〜災害と自殺予防〜」も開かれる。
同協議会には行政や企業、市民団体など17団体で構成。ことしに入ってこれまで4回の会議を開き、情報交換などを行っている。しかし内部向けの活動だけではマンネリ化したり、意識が低下していくおそれもあり、来年につながる外部に向けたアクションをと、今回のイベントを企画。市民の防災意識の高揚や水防学習館の周知につながればと大勢の来場を呼びかけており、1,000人の来場を見込んでいる。