ダムマニア、ダム萌えが増加するなか、ついに三条市本町2、キネマ・カンテツ座で12月5日午後7時からダムマニアが集うイベント「ダムナイト」が開かれる。当日限りの「ダムカレー」も用意し、ダムの映像を見てダムカードを見せ合って語り合うので、ダムマニアの参加を待っている。
ダムナイトではまず、国内一の観光スポットとも言われる日本を代表するダム、富山県の黒部ダムの建設当時の記録映像を上映。その後、ダムカードを見せ合うなどする。
ダムカードは、2007年から国土交通省と独立行政法人水資源機構が管理するダムのダムカードを作成し、ダムを訪問した人に配布している。ほかにも参加者が撮影したダムの写真を見せたりしてダム談義に花を咲かせる。
参加は入場料はないが、代わりに1品以上オーダーする。カンテツ座ではこの日だけの限定でダムカレー(700円)を販売。各地で見られるダムカレーのように、ご飯をダム、カレーを貯水に見立てて盛りつけのカレーだ。また、ダムカードかカンテツ座のフライヤーを持参した人は会計から100円引きとする。
「ダムナイト」の発案者は、三条市内で農業を営む内山徳寿さん(36)。燕三条イタリア野菜研究会の会長として地元で有名だが、実は知る人ぞ知るダムマニアでもある。子どものころから何となくダムは好きだったが、18歳のときに旧入広瀬村で黒又川第2ダムの圧力を感じたことを強烈に覚えている。
20歳代前半のころからバイクのツーリング先の目的地としてダムを訪れるようになり、ダムの魅力にはまった。これまでに訪ねたダムは約50カ所、ダムカードは30枚くらい集めた。県内と隣接県のダムが中心だが、エジプトのアスワン・ハイ・ダムへ行ったこともある。フェイスブックグループの50人以上の部員がいる「ダム部」に参加する。
ダムの魅力について「見上げた迫力。押しつぶされんばかりの圧迫感がたまらない」、「コンクリートダムに男を感じる」が、一方で「観光地になっていない、ひっそりとしたダムのたたずまいには孤高を感じる」とも。三条市内、もしかしたら県内でも初めてのダムイベントで、スペシャルゲストもありそう。すでに男女半々で10人近くが参加を表明しており、これまで誰でもダムについて語り合うことのなかったダムマニアも歓迎している。問い合わせはキネマ・カンテツ座(電話:0256-55-4504)へ。