つばめ若者会議の起業支援チーム(田中辰幸リーダー)は13日、ツバメコーヒー=燕市吉田=でお話会「ワークスタイリング」を開き、フードユニット「DAIDOCO(ダイドコ)」のプランナー、山倉あゆみさん(35)=新潟市=をゲストに起業や働き方、何を考えているのかなど2時間余りにわたってたっぷり聞いた。
つばめ若者会議は、若者たちで燕市の20年後のビジョンを描こうと昨年度から行われており、全体の活動のほかにチームに分かれた活動も行っている。起業支援チームは文字通り燕市内で起業しようとする人たちを支援しようと取り組んでいる。
新たにスタートしたのが、このワークスタイリング。起業の参考になる人たちの考え方を聞こうとことし9月、鈴木力燕市長をゲストに第0回を開いたのに続いて企画したもの。メンバーを含めて約30人が参加。最初の30分は山倉さんが自己紹介を兼ねてこれまでの歩みを話したあと、チームリーダーの田中辰幸さん(36)が聞き役を務めた。
山倉さんは新潟市出身。東京へ移って4年間の間に13もの仕事に就き、数々のフードシーンを経験して2008年に新潟へ戻った。10年に姉の結婚式でプランニングとコーディネートを頼まれた。それがきかっかけにもなって2人の料理人とチームを組み、DAIDOCOを結成。3人とも独立して活動しながらDAIDOCOとしても活動し、山倉さんは13年にfoodropを起業した。
山倉さんは13年に水と土の芸術祭でフードコーディネーターを務めたことや岩室温泉の古民家を利用したKOKAJIYAをプロデュースしたことを話したが、そこからがこのお話会の真骨頂。田中さんが山倉さんに質問を投げかけながらさらに掘り下げて話を聞き、参加者からの質問も拾い上げて山倉さんにぶつけた。
そうしたやり取りのなかで山倉さんは、DAIDOCOのロゴのフォントは対象年齢を考慮して選択したこと、DAIDOCOのブランドの構築に3年かかったこと、「わたしたちがいちばん大事にしているのは、あなたの食べたい料理は何ですか?ということ」、自身の仕事を「家族がみんな許してくれていると思ったら大間違い」、「マルチプレーヤーでなくてもいい」などと率直に話していた。