三条市下田地区の医療法人社団しただ・社会福祉法人しただ(北沢幹男理事長)が運営するブログ「しただブログ」は17日、初冠雪した粟ヶ岳(標高1,293メートル)を下田地区から仰いだようすを写真とともにアップした。
ブログによると、粟ヶ岳は前週14日の荒天で初冠雪した。ブログ担当者は、14日はすでに暗くなっていたので撮影はしなかったが、17日早朝に撮られた写真が職員から届き、4点の写真を掲載した。
午前10時半ころには青空が広がった。北五百川付近から撮影した写真を見ると、粟ヶ岳は5合目あたりまで冠雪。「この粟ヶ岳の雪景色がふもとまで近づくにつれ、下田の冬支度も慌しくなります」と書いている。
毎年、ブログに初冠雪を掲載しており、その時期と比べるとことしは例年並み。早めの車のタイヤ交換を呼びかけている。
また、最近すっかり登山にはまっている三条市東本成寺、会社社長梨本次郎さんは粟ヶ岳の冠雪を体感しようと16日、単独で粟ヶ岳を登った。6時13分に登山口ポストをスタート。3合目辺りから積雪があり、4合目に着くころには雪で足が埋まるほどに。中途半端な雪で木々の枝が行く手を遮り、深い雪をはらいのけながら進むラッセルとやぶこぎが延々と続いた。
その後はひとりで登るのは困難だったが、5合目付近でほかの登山者に抜かれ、その後をついてさらに先へ。6合目で視界が完全に不良となり、雪も50センチくらいと深く、いったん下るルートの尾根もやせているため、2人で引き返すことを検討していると、もうひとりに登山者が登ってきて、「小屋までなら行けるね」の言葉に従って歩みを進め、3人で避難小屋までたどり着いた。
スタートから2時間半の8時42分に7合目の砥沢のヒュッテに到着した。道中は誰の足跡もなく、登山道が分からない道をラッセルとやぶこぎは相当慣れていないと厳しいと感じたと言う。
ふもとから見上げた限りは大した積雪に感じなかったが、さすがに冬の山は厳しかった。頂上を踏まないと、達成感が圧倒的に少なかった。今回は長靴にスパイクを後付けしたが、簡単な雨具の上下だったが、雪のある山はかんじきかスノーシューが必須で、それがあれば頂上まで行けたと思っており、いつかリベンジを果たしたいと話している。