燕署と捜査第一課は20日午後10時、3歳の長女を橋の欄干から落として殺した容疑で燕市に住む24歳の母親を緊急逮捕した。
逮捕されたのは、燕市吉田堤町、事務員佐藤あゆみ容疑者(24)。佐藤容疑者は19日夜、燕市吉田浜首町地内の西川に架かる橋の欄干から長女の心優(みゆ)ちゃん(3つ)を川の中に落として殺害した。
佐藤容疑者は20日午前10時ころ、燕市内の病院の窓口で「目を話したすきに娘がいなくなった」と話した。病院からの通報で燕署は迷子として周辺を捜索したところ、午後3時少し前に心優ちゃんを落としたとされる橋から直線距離で1キロ余り下流に心優ちゃんが浮いているのを署員が発見した。すでに心優ちゃんは死亡していた。
一方で燕署では、佐藤容疑者から事情を聞き、心優ちゃんがいなくなったときの状況を確認したが、佐藤容疑者はちゃんと説明できず、問いただしところ、前日19日夜に心優ちゃんを川に落としたと供述したため、緊急逮捕した。
佐藤容疑者は、心優ちゃんが遺体で見つかったことを知る前に川に落としたことを明らかにした。明確な殺意については話していないが、川に落として現場を立ち去ったことから、殺害の意思があったと見ている。
心優ちゃんの死因はわかっておらず、翌21日午後から司法解剖を行うほか、殺害の動機など詳しくはこれから捜査する。