三条北ロータリークラブは11日、燕三条地場産業振興センターで元サッカー選手Jリーガーでスポーツジャーナリストの中西哲生さんを講師に青少年育成支援講演会を開き、180人近い来場者が「フィールドから見渡した世界〜自分で考える子ども達を育てるために、大人ができること〜」のテーマで聴いた。
Jリーグで活躍し、現在はスポーツジャーナリストとしてTBSの「サンデーモーニング」をはじめテレビやラジオでもおなじみの中西さん。講演会では、ふだんその姿を見る場面は限られているという指導者としての一面を紹介した。
「スポーツは教育の場」と述べ、自分で考える子どもを育てるためにということを含めながら、おとなが導くべきこと、また、おとな自身も希望を持ち、考えさせられることなど、世界で活躍する選手の名前もあげながら具体的に示した。
自己紹介では、台本のない「サンデーモーニング」は、自身にはいちばん難しい番組と裏話も交えて笑いを誘い、ラジオ番組「中西哲生のクロノス」に「燕三条の方がよくメールを送って下さる」など話して和ませ、子どもたちに対してのサッカーの指導、サッカー教室、スポーツ教室の指導。プロサッカー選手の選手育成、長友佑都選手をはじめとするプロサッカー選手のテクニカルアドバイザーなどを行っていることも紹介。
さらに、一流のスポーツ選手とは、「ファンやサポーターに夢や感動を与えられる選手」とし、サッカー教室での約束事の意味やおとなが子どもたちを導くための手法なども話した。また、「こうしようと思ったら、人生いつでも変えられる」と言い、そのためには自分と向き合うこと、物事を先送りしないことなどいくつかのヒントも話していった。
世界で活躍する選手にもアドバイスを送る中西さんの話は、子どもたちを育てることはもとより、「当たり前のこと」とされるあいさつや返事の意味や効果など、おとなにとってもあらためて考えさせられることも多く、聴講者はメモをとるなど熱心に聴いていた。