「と イカラシ」と名乗る三条市に住む布モノ作りのイカラシさん(32)が地元の人たちとともにつくる展示会「SHOW CASE(ショーケース) Vol.1」が21日から29日までの9日間、燕市吉田、ツバメコーヒーで開かれている。
イカラシさんは東京のアパレル業界でデザイナーや縫製の仕事で活躍し、米国で働いたことも。昨年暮れに故郷の三条市へ戻り、ことし4月から活動を再開。自身と客が対等な立場で「誰かの名前“と”わたしの名前が並ぶものづくりがしたい」と、「と イカラシ」を名乗る。
今回は麻のショップコートを展示。ツバメコーヒーと同じ建物の美容室「パリスラヴィサント」のスタッフも会期中はこのショップコートを着て働いており、来場者からも好きなショップコートを試着してもらっている。
ほかの展示も基本は三条市から。古書店「真昼造船」(神明町)の古書、紙もの雑貨店「setia」(同市荒町2)のマスキングテープや雑貨類、「Cafe mui」(旭町1)のイカラシさんが作った型でつくる握りばさみ型のクッキー、進光鋏製作所(八幡町)の職人の手による握りばさみ。さらに長岡市のイラストレーター、チバコウタロウさんがイカラシさんをデザインして制作した今回の展示のポスターをエントランスに飾っている。
週末などは、レセプションパーティーはパネルトーク、ワークショップなどを盛りだくさんのイベントを用意。24日は製作実演を行い、来場者はイカラシさんがミシンを使うようすを興味深く見学するとともに、イカラシさんが洋服を作るときの思いやこだわりに聞き入っていた。
最終日29日は日暮れころからつばめキャンドルナイトで、つばめキャンドルによるキャンドルワークショップとはっぴーザウルスによるランタンワークショップをそれぞれ参加費500円で行う。
開場は午前11時から午後6時まで、最終日29日は午後9時まで開く。入場無料。