旧分水庁舎跡地に建設された燕・弥彦総合事務組合分水消防署の竣工式が行われる29日、午後1時から4時まで同消防署の一般見学会が開かれる。
この日は午前10時から竣工式が行われ、それに続いて一般見学会が開かれる。見学の事前の申し込みは必要ない。ただし、大規模な火災や災害が発生した場合は中止になることもある。
旧分水消防署の老朽化に伴って建設されたもの。旧分水消防署は、旧分水庁舎前に建設されていたが、昨年5月に市役所新庁舎が完成し、旧分水庁舎が閉庁、解体されたのに伴ってその後に新分水消防署を建設した。旧分水消防署は解体し、外構工事を行う。
新分水消防署は敷地面積2,677平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積1,595平方メートル。消防車両はタンク車とポンプ車を1台ずつ、救急車両2台、司令車両と警防車両1台ずつを配備。タンク車は竣工にあわせて更新、1.5トンのタンクを装備した新型車を導入した。
同署は大河津分水の堤防から約500メートルの近さにあり、大河津分水がはんらんしたときの想定浸水深が5メートルであることから、2階の床の高さを5メートル以上にした。2階に防災拠点となるための電気室、発電機室、受水槽、備蓄倉庫を設置し、水害時に機能を失わない設計。会議室など施設の一部を一時避難所として使用することもできる。
署員27人、建設費は約6億6千万円、建設期間は昨年9月から今月11月まで。20日に供用を開始した。