選挙権年齢引き下げが現実味を増すなか燕三条JCが中学生対象に初めての模擬選挙 (2014.11.28)

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選挙権年齢引き下げが現実味を増すなか、燕三条青年会議所(加藤将利理事長・会員153人)は21日、三条市立大崎中学校で初めての「中学生模擬選挙〜未来の有権者の君たちへ〜」を行い、数年後に有権者となる中学生に模擬市長選挙の投票を体験してもらい、選挙の意味や大切さについてなどを考えてもらった。

 燕三条JCが三条市大崎中で行った初めての模擬選挙
燕三条JCが三条市大崎中で行った初めての模擬選挙

会場は、生徒約320人が集まった体育館。政治と生活について、選挙の仕組みや必要性などについて聞いたあと、前回2010年度の三条市長選挙を題材に模擬投票を体験した。

生徒たちは、候補者のマニフェストや公開討論会でのアンケートなどから候補者についての情報収集を行い、自らがどちらの候補に自分たちの暮らすまちを任せたらいいのかを決定して投票。三条市選挙管理委員会から借りた本物の記載台や投票箱を設置し、生徒は真剣な表情で投票用紙に候補者名を書き、投票箱へ一票を投じた。

即時開票の結果、新人170票、現職138票、無効票9票で新人が当選。最後に燕三条JCの担当が生徒にあいさつし、「皆さんが選挙に行っていたら、新しい市長が誕生していたかもしれない」、「よく考えて、皆さんで地域の未来を選択し続けてください」と求めた。

すべて終わってあいさつする燕三条JCメンバー
すべて終わってあいさつする燕三条JCメンバー

生徒たちは模擬ではあったが、選挙の結果が変わる1票の重みを体験し、「自分の1票で社会が変わるかもしれない」と、その大切さを実感していたようだ。

模擬選挙は、同青年会議所の「地域の市政委員会」(本間孝之委員長)が担当。今後、選挙権をもつ若者に選挙を知ってもらい、地域の政治を身近に感じることで、まちづくりへの参画意識を高めてもらおうのがねらいだ。

同青年会議所が、中学校の授業のなかで事業を行ったのは初めて。19日に与野党は選挙権年齢を現行の20歳以上を18歳以上に引き下げる法案を提出。衆院解散で廃案となったが、次期通常国会絵も提出し、16年夏の参院選から適用の見込み。中学校3年生には3年後に選挙権が与えられることになる。

模擬選挙の資料は、同青年会議所ホームページ内の「模擬選挙のための資料配布ページ」(http://tsubamesanjo-jc.or.jp/2014/senkyo/)からダウンロードできる。

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