旧分水庁舎跡地に建設された燕・弥彦総合事務組合分水消防署の竣工式が29日午前10時から同消防署で行われ、竣工から半世紀たって老朽化した旧消防署から新しく生まれ変わった消防署の完成を祝った。
車庫の車両を外へ出し、シャッターを閉めて竣工式の会場にした。約40人が出席し、鈴木力市長があいさつ。鈴木市長は旧分水消防署は1965年6月から49年5カ月に渡って分水地区の安全と安心のために地域を見守り続けてきたが、老朽化で新施設を建設したとした。
新分水消防署は地震で水道管が破裂しても水源を確保でき、貯水槽の容量拡大、大河津分水のはんらんを想定して2階の床を高さ5メートル以上にし、非常用の電源を2階に設置するなど、「地震や水害でも消防、防災機能を維持できる施設とした」と紹介した。
、旧分水庁舎の解体工事で工事期間が計画より延び、旧消防署の解体など一部の公示も残っているが、「すでに供用を開始しており、地域の安全、安心を実現するために活躍することを大いに期待する」とした。
来賓の祝辞や建設工事業者に感謝状を贈呈したあと、署内を見学。大河津分水がはんらんすると、車庫部分の屋上が船着き場になるといった説明に参列者は災害時をイメージしながら興味深く聞き入っていた。