三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈屋栄二さん経営)は12月1日、五十嵐川を上るサケをスープに使った「氷頭(ひづ)みそラーメン」を1杯200円の「チャリティーラーメン」としてことしも販売し、広島の土石流、長野県神城断層地震の2つの災害で被災した人のために役立ててもらおうと売り上げすべてを寄付する。
「氷頭」は、サケの頭部の軟骨部分で、コラーゲンもたっぷり含む。「氷頭みそラーメン」は、地元三条市の五十嵐川で捕れたサケの氷頭のスープと通常のトリなどを使ったスープを合わせたダブルスープで作るみそラーメン。県内でもサケを使ったラーメンは珍しく、春までの季節限定で販売している人気メニューだ。
さまざまなチャリティ活動に参加している同店だが、「氷頭ラーメン」を発売した2004年に中越地震の義援金を寄付して以来、毎年、同様のかたちでチャリティーラーメンを行い、今回で11回目。これまでも国内外のさまざまな災害被災地に寄付している。
チャリティーラーメンの値段は同日限定の1杯200円。昨年は1杯100円だったが、東日本大震災の被災地への寄付をした年は1杯200円にするなど寄付先によって対応しており、今回も広島と長野の2カ所に寄付を分けることを考えて例年の2倍の200円とした。
また、ことしは、中越地震から10年の節目の年であることから、本県で発生したこの地震災害も決して忘れてほしくはないとのメッセージを込めて「山古志味噌」(神楽南蛮味噌)と県立海洋高校の生徒が作ったサケの魚醤も使用する。
1日はチャリティーラーメンのみの販売で、「氷頭ラーメン」200食を提供。営業時間は午前11時から午後2時までと、午後5時から売り切れるまで。例年午後6時半から7時には終了している。