14日の衆院選投票日に向けて3日、期日前投票が始まった。初日3日は三条市、燕市とも投票の出足が鈍く、2日目の4日もやはり前回を下回る投票者数だった。
三条市は三条、栄、下田の3庁舎それぞれに期日前投票所を設けており、小選挙区の投票者は1日目115人、2日目340人。前回衆院選時は1日目151人、2日目377人だったので、それぞれ23.8%、9.8%下回った。
燕市は市役所だけに期日前投票所を設けており、同じく1日目19人、2日目53人。前回衆院選時は1日目75人、2日目78人だったので、それぞれ74.6%、33.3%下回っている。
衆院選の公示を待っていたかのように12月に入って荒天が続き、出足を鈍らせていることもあるが、急な選挙のため、燕市は期日前投票開始前日の2日、公示日に投票はがきを発送した。そのため、投票はがきが届いていない市民が多かったのが投票数減に大きく影響したのは間違いない。投票はがきが徐々に配達されているため、3日に比べれば4日の方が減少幅が小さい。5日はほぼすべての有権者に届くはずだ。
加えて燕市は、前回衆院選では期日前投票所を3庁舎それぞれに設置したのに対し、今回は燕、分水の各庁舎から無料のシャトルバスを運行しているとはいえ、市役所1カ所にしたのも影響しているようだ。
両市とも選挙管理委員会には、投票はがきが届かないという電話があり、とくに燕市は午前中だけで20本以上の問い合わせの電話があった。
ただ、前回衆院選で見ても期日前投票の投票率は、三条市の方が高い。燕市の7.10%に対し、三条市は10.28%と3ポイント以上高く、有権者の10人に1人以上が期日前投票をしていることになる。