6日午後6時から新潟市秋葉区総合体育館で行われた衆院選候補者の個人演説会で自民党の小池百合子元防衛相が応援演説を行い、「まだ新潟にご利益はやってきていない。ならば、もう少し続けてさせていただきたい」と支援を呼びかけた。
小池氏は、「永田町の白百合」だが、選挙中は「鉄砲百合、鬼百合」と笑わせて始めた。今回の総選挙はアベノミクス中間選挙とも言われるが、「新潟にはアベノミクスのご利益がないという人が多いかと思う」と認めた。
日本経済の病が15年以上続き、毎年のように首相が変わり、自民党に愛想が尽きて民主党に政権交替したが、民主党も毎年、首相が変わった。しかし、安倍政権は着実に政策を進めているとし、「まだ新潟にご利益はやってきていない。ならば、もう少し続けてさせていただきたい」と頼んだ。
株価は来週には1万8千円台に上がる見通し示し、為替は円安になっているが、原油価格の値下がりでガソリン価格は値下がりしていることに「安倍さんはついている」。
三本の矢については、第一の矢の金融緩和は、日銀の黒田東彦総裁の功績にかけて、「アベノミクスよりクロダノミクスの部分が大きい」。第二の矢の機動的な財政出動はしっかりやっている。第三の矢の成長戦略の一丁目一番地には女性の活力を生かすことがあり、これに関する法案は解散が早まって通せなかったが、次の国会で通すとした。
女性の力が十分に生かし切れていない。制度の問題もあるが、意識の問題もある。女性の活力を社会政策ではなく、経済政策に生かし、女性の力だけでなく女性自身の希望をもっと実現するような、自己実現できるような社会にしていく。
とくに地方では、女性の力を活用する。地方の方が子育てがしやすいのは明白。地方経済の担い手として女性のパワーを活用することで女性の懐が暖まり、結婚しやすくなり、子育てもしやすくなる。
地方経済をアベノミクスによって確立し、これ以上、工場を海外移転させずに国内の雇用の場を確保し、そこで女性の力を活用し、地域を活性化し、そして少子化対策、地方で頑張ってもらえるような地盤、環境をつくっていく。
デフレの悪循環ではなく、方向を大幅に転換したのがアベノミクスが2年目になり、ちょうどいいところまできたが、「あと一押し」。
消費税増税は個人消費を冷え込ませた。仁徳天皇が民の貧しいことを知って3年間、税を免除した結果、「民のかまどはにぎわいにけり」と歌ったことを消費税増税の延期になぞらえ、「いったん先送りさせていただくが、これからの社会保障の金は必要。だからこの間に本物の景気回復を実現して、皆様に納得いただいて経済状況もそういうこれまでのデフレからよみがえるようなアベノミクスを実現して、必ずやこの国政選挙はやっぱり意味があったと思うような選挙にしたい」。
民主党政権では、ころころ大臣が変わり、国家戦略担当大臣をつくり、3年3カ月で6人も変わり、日本に戦略がないという国家機密をばらした。ロシアのメドベージェフ大統領が国後に上陸し、東日本大震災の支援に感謝して日本は怒るどころかプーチンに秋田県を贈った。それを見ていた韓国のイ・ミョンバクは竹島に上陸した。
「今回の選挙、しっかり勝たせていただくと、拉致問題も動くと確信している。だからこそ、皆さん、政治の安定、そしてこのアベノミクスを前に進めて新潟を元気に」、「今回の皆さんの1票は、意味が大きい」と投票所へ足を運ぶよう求めた。ほかに佐藤信秋参院議員、塚田一郎参院議員も応援演説を行った。