燕市国上、道の駅国上の「味処花てまり」で、ことしも紅白の紙を切って作る正月飾りの八丁紙の販売が始まり、正月の縁起物をと市外から買いに訪れる人もいる。
八丁紙は白い紙で切り絵を作り、下に赤い紙を敷いて紅白のめでたい図柄を作る。越後では、供えもちや神棚、玄関などに元旦から1月11日の蔵開きまで飾る習慣がある。
「味処花てまり」は毎年、地元燕市分水地区の切り絵サークル「分水切り絵村」が製作した八丁紙を販売している。図柄は来年のえとのヒツジをデザインしたものが5種と、毎年作っている縁起物が「鶴」、「鯛」、「大黒」など5種の計10種。昨年までは図柄の細かさなど製作の難易度によって250円か300円で販売したが、ことしは紙が値上がりしたこともあって一律300円にした。
このほか、自分で作ることができる八丁紙体験セット(500円)や型紙セット(360円)、赤白紙セット(350円)で販売している。
まとまった数の八丁紙を作っているのは、県内では「分水切り絵村」くらいしかなく、注文を受けて県内のスーパーにも八丁紙を卸している。ヒツジのデザインの八丁紙は在庫がなくなりしだい販売を狩猟するので、早めの購入を呼びかけている。問い合わせは道の駅国上(電話:0256-98-0770)へ。