三条市教育委員会が市内小中学校の給食で1日から来年3月まで牛乳を試験的に停止していることについて、国定勇人三条市長は9日の記者会見で、市民からは「冷静に受け止めていただいている」、水分が足りないことについては「せめて年明けぐらいからなんらかの形で試行できれば」と対応したい考えを示した。
記者の質問に答えたもので、国定市長は「直接、子どもたちの声を聞いているわけではないが、マスコミが騒ぐほど市内にそれに動かされるような空気の流れを感じない」、「(市民から)本当に冷静に受け止めていただいているのかな」とした。
牛乳の試行停止が春先に大きくマスコミに取り上げられたこともあり、12月から試行が始まったことにし市民は「えーっ、今さらですかみたいな感じ」。
ただし、マスコミのおかげか市外からの反応は結構ある。
市のホームページでは、米飯給食に伴う牛乳一時停止についてのメール受信のサービスがある。これまでの賛否は賛成428件、反対5件、その他24件。「どれくらい取り組みが理解されているかは疑問」だが、それにしても「春先の方がまだ口端にのぼっていた」、「わたしの肌感覚のなかではまったくない」。
ただ、水分を一汁から補うのは水分の不足を言われることがあるが、茶を出すには、各教室のやかんを殺菌して保管しなければならない、給食調理場にそのやかんを置く場所はあるのか、学校施設には児童生徒の人数の湯をわかす設備はない、給食調理場に頼るしかないが、その湯をわかせる能力はあるのかなどを考えなければならず、「思いつき以上に労力のかかる課題が横たわっている」とした。
「どうやってクリアできるのかは今の段階ではまったく不透明」だが、「試行期間なわけだからいろんなことをトライすべき」とし、最終的には市教委の判断だが「せめて年明けぐらいからなんらかの形で試行できれば」と話した。