自民党前総務会長の野田聖子氏が9日、三条市内で衆院選候補者の応援演説を行い、与党内野党の自民党に厳しい目で反省しつつ、経済対策のためにも女性議員の必要性を説いた。
野田氏は、「順風満帆とは言えない政治家人生」と振り返った。安倍首相とは同期の桜。必ずしも自民党は完璧ではなく、過去には堂々とやってきた政策が間違っていたこともあった。これだけ日本の経済が疲弊してきた要因をつくってきたのは決して民主党だけではないと自民党を厳しく戒めた。
「自責の念をもって過去の失敗は心から反省し、だからこそ皆さんにおわびを込めて一から出直し、新しい自民党としてこれまでになかったさまざまな知恵、アイデアをいただきながら新しい自民党として謙虚のなかでやり直すんだっていうのが、2年前の選挙だったはず」。
女性の社会進出にふれた。女性議員が増えず、むしろ自民党が政権をとると女性議員が減る状況。自民党のアキレス腱は、有権者の半分以上が女性なのに、その窓口となる女性がほとんどいなかったから政策にひずみが生まれた。日本の経済をだめにしているのは、人口減少。絶対的に消費量が高い世代がこの国から、新潟から、三条から出現しなくなっている。これがいちばん大きな日本の経済をだめにしている要因と分析した。
少子化は40年前に始まったのに当時も今も男性主導の国会、「ましてや男性天国の自民党にあて、このことにまったく気が付かない、気が付いていても見て見ぬ振りをしてきた。気が付いたけれど、これは女、子どもの問題だからとスルーしてきた。結果が今」。
思い切ってV字回復するには、自民党も大きく考え方を変えなければならない。22年前から少子化を言ってきた。「わたしも言われました。お前も産めばいい」。これを変えるためには思いきった活動をしていかなければならない。そのために女性の力が本当に必要とした。
子どもを抱える女性の8割が仕事をしたいと言っている。安倍政権で有効求人倍率が上がり、むしろ働き手が不足している。しかし自民党はこういう問題にしっかり取り組もうとしていない。だから女性議員を増やさなければと思っている。