民主党宮城県連代表の安住淳氏が9日、三条市内で民主党候補の応援演説を行い、農村に優しい民主党をアピールするとともに、「今回は何とか生き残って、次の選挙で天下分け目の関ヶ原の戦をする」と訴えた。
安住氏は、この総選挙は「国民の皆さんが盛り上がらないことを計算した、ちょっといやらしい選挙」とした。安住氏は宮城県石巻市出身。「総理どうかしてんじゃないかね。復興を進めるなら今ごろ解散しちゃだめなんだけど」、アベノミクスは「どうせ1年か2年で結論が出る」ので、そこで審判を問えばいいと、今の時期の解散を疑問視した。
反面、民主党は選挙の準備を怠っていたことを認めた。前回の選挙で国民は第三極に期待したが、2年たって雲散霧消した。だからこそ、民主党が生まれ変わって頑張る必要があるとした。
減反を続けても自民党を支持したおかげで、高をくくられた。米価が下がっているが、民主党の戸別所得補償が続いていれば、ササニシキで60キロ当たり3,400円くらい補てんできた。これで自民党を勝たせたら、自民党は安心して「今度は農協いらないに始まって自由化してどんどん大規模化を進めて、民間会社が昔の地主のようになる」と指摘。「農村集落を守りたい一心で政治家をやっている」、「農村に優しい民主党は、もう一回、自民党と戦をして天下を取らなければならない」とアピールした。
今回は「政権を担うだけの戦はできなかった」が、「今回は何とか生き残って、次の選挙で天下分け目の関ヶ原の戦をする」。新潟は激戦区ばかりで、「ここでひとつでも、ふたつでも小選挙区を取れば、一気に100議席を目指せる」と民主党候補への支援を呼びかけた。