民主党幹事長の枝野幸男氏が10日午前10時から燕三条地場産業振興センター前で行われた衆院選候補者の街頭演説で応援演説を行い、今の安倍政権より民主党政権時代の方が経済成長率が高く、安倍政権が大事なことを忘れているとして民主党への支援を求めた。
枝野氏は、この2年間で株は上がったのは結構だが、その陰でいくつかの大事なことが忘れられ、「忘れたものを気付かさせるためにもこの選挙、しっかりとした力を与えていただきたい」と始めた。
民主党政権は、事業仕分けなどで4兆円の無駄を省き、特別行政法人の大幅縮小の案を取りまとめたが、先の衆院選で約束した議員の削減もできず、この2年間の安倍政権で元の木阿弥(もくあみ)になったと非難した。
この2年間、年金積立金を今までの2倍も株に投資し、株は上がるのは当然だが下がることがある。高齢者は医療、介護に不安があり、介護は賃金が安く、男性の寿退社が多く、ふるさとを捨てて都会へ出て行く。「介護の賃金を下支えできれば、お年寄りの皆さんの老後の安心が大きく広がる」。
安倍政権は、いいことも少なからずやっているが、中小企業や農家は金もうけさえできればいいという仕事ではない、自然を育み、雇用で地域の活力を生む大事な役割を担っている。「金もうけに有利か不利かだけで物事を考えれば、都会に一極集中するのは当たり前」。
しかし、この2年間で経済はどうなったか。安倍首相は口を開けば民主党政権の時代は悪かったと言うが、民主党は途中で東日本大震災を乗り越えながら地道な仕事で経済を5.5%成長させたが、安倍内閣2年間で1.4%しか成長してない。「実は安倍内閣は、いつも口汚く批判しているわたしたちの時代の半分以下しか経済成長させていない」と指摘した。
政治を動かせるのは政治家でも政党でもなく、「選挙のときの皆さんの1票1票だけ」。「半年たって、1年たってから野党しっかりしろ、頑張れと言われても、そりゃ頑張るけど、選挙のときに与えていただいた議席の力関係でしか頑張り抜くことができない」、そのために投票所へ足を運ぶよう呼びかけた。