来年の「燕三条ものづくりメッセ」は工場の祭典と切り離して10月29、30日、物産館は4月上旬に免税サービス開始 (2014.12.12)

燕三条地場産業振興センター理事長の国定勇人三条市長は、12日午前9時から同センターで定例の記者会見を行い、この日から開いている「燕三条じばさん　年末刃物フェア2014」など5件について話した。また、来年の「燕三条ものづくりメッセ」は「燕三条　工場の祭典」と切り離して10月29、30日を候補日としていることや同センター物産館での免税サービスを来年4月上旬スタートを予定していることも明らかにした。

年末刃物フェアは毎年恒例で、14日までの3日間開いている。刃物にスポットを当て、燕三条金物市、北海道味覚市、和釘づくりの実演と体験、13、14日の鉋（かんな）削りと丸太切りのコンテストなどを行っている。

ほかの発表は、燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」の周年祭、パリの見本市「メゾン・ド・オブジェ」への出展、「燕三条ものづくりメッセ2014」とシンガポールで開かれた「Oishii JAPAN」出展の実績について。

「燕三条Wing」の周年祭は20、21の2日間、「燕三条Wing」でリニューアルオープンから4周年を記念して開き、プリザーブドフラワー体験教室、ステンレス鋳造「リロンデル」調理実演会、3Dプリンター無料体験会を行う。また周年祭を前に15日午後5時から17日まで臨時休業し、奥のカウンターの背面を中心に改装工事を行い、ことし2月に同センター物産館をリニューアルしたのと同じようなデザインになる。

3年前にリニューアルしてから来店客は順調に増えている。売り上げも23年度の3,430万円が25年度は5,120万円に伸びている。

「メゾン・ド・オブジェ」は来年1月23日から27日までの5日間、パリのノールヴィルパント見本市会場で開かれ、株式会社青芳製作所＝燕市小池＝と同センターが共同出展する。この見本市は世界各地からバイヤーが訪れ、昨年は4,500社が出展し、8万人の来場があった。

「燕三条ものづくりメッセ2014」は10月1、2の2日間開き、203社・団体が出展し、5,354人の来場があった。昨年度まで「燕三条ものづくり連携フォーラム」として開いていた見本市を大きくパワーアップしたもの。

ブース訪問者は1万9,373人で昨年の2,805人の7倍に増えた。名刺交換数は7,725枚（昨年1,357枚）、見込みを含む成約60件（同4件）、見積もり検討中402件（同121件）、引き合い・相談1,129件（同286件）、企業訪問等の約束336件（同135件）の実績。国定市長は、東京で開かれる国際見本市は規模が大き過ぎるのに比べて、適度な会場の規模感が効率よく回り、商談を進めるには良かったという声を聞いたことを話した。

来年は10月29、30日を候補日に調整を進めており、ことしは「燕三条 工場の祭典」に日程を重ねたが、来年は切り離して「燕三条 工場の祭典」は10月１、２、３、４日を予定し、それに来年、三条市で開かれる産業観光フォーラムをぶつける考え。

シンガポールの「Oishii JAPAN」は16日から18日まで3日間開かれ、佐賀県武雄市をはじめて全国7地域自治体で組織する日本自治体等連合シンガポール事務所運営協議会として共同出展した。262社・団体の出展があり、3日間で5,782人が来場。引き合いもいくつか打診があった。

また、同センター物産館の免税店サービスの質問については、年明けにも税務署に申請し、4月上旬にはサービス開始の予定。外国人旅行者が買い物をすると、消費税が免税されるサービスで、10月に免税制度が拡充されたことを受けた取り組み。国定市長は「質は大切にしたいと思っているので、闇雲にPRはまずいんじゃないかと思っている」、「コントロール可能ないい意味で波及効果が得られそうなターゲットから始めなければと思っている」とした。

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