三条市は図書館栄分館をしかけ絵本の蔵書日本一の図書館を目指す「めざせ!しかけ絵本日本一プロジェクト」に取り組んでいる。その三条市に10日、匿名でしかけ絵本36冊の寄付が寄せられ、担当課では三条の子どもたちへのクリスマスプレゼントと感謝している。
寄付は10日朝、元町の三条市立図書館の職員通用口前に段ボール箱3箱が置いてあった。出勤した職員が確認したところ、中には日本語や英語のさまざまなしかけ絵本36冊と手紙が入っていた。
手紙には、このプロジェクトを知り、金銭では協力はできないが、この本を活用してほしいといった内容が書かれていた。
三条市は、栄分館を子育てに特化した図書館へのリニューアルを進めており、しかけ絵本のプロジェクトもその取り組みのひとつ。栄分館にあるしかけ絵本の蔵書132冊からスタートし、1,000冊が目標。クラウドファンディングでも資金調達の支援を呼びかけたところ、50万円の目標に対し11月29日の締め切りまでに59万7,000円の支援が寄せられた。
担当の市生涯学習課では、今回の寄付に「本当にありがたい。三条の子どもたちのためにクリスマスプレゼントをいただいたよう」と喜ぶ。36冊のしかけ絵本は、ほとんどが新品同様のきれいな状態で、大切に扱われていたことがわかる。匿名なので直接、礼を言えないが「温かい気持ちが子どもたちを育てる」と感謝している。
透明のブックカバーや貸出用のナンバーを付け、できるだけ早く図書館に設置し、子どもたちから手に取ってもらう。国定勇人市長は自信のブログに「ありがたや〜」のタイトルでうれしい報告として記載し、感謝の気持ちを記している。