総務相の高市早苗氏が12日午後6時から三条市総合福祉センターで衆院選候補者の個人演説会で応援演説を行った。
高市氏は、前の民主党政権では政治運営が不安定だったことを指摘し、前回の総選挙は「安定したものに、責任あるものに、信頼できるものに変えていくんだ、もう一回、取り戻すんだ」という選挙だったとした。
政府の最終意志決定機関といえる総務会に1年生議員で入り、議員連盟の事務局長も務めている候補者を「1年生からしっかり仕事しはった」、「わたしが1年生のときには考えられない」とほめちぎり、「こんな使い勝手のいい、こきつかえる政治家を落としたらもったいない」と支援を求めた。
「三条市に関しては大いに期待している」とし、金属加工業が多く、今は外務省系のJICAのスキームを使って海外へ売り出す取り組みをやっていると思うが、総務省はもっと応援しようと補正予算で要求しようと思っている。
今、財務省と交渉中で、三条でつくる品物を買ってくれる国を見つけたいと言えば、総務省から直接、経産省のJETROにつなぐ。日本に工場の立地場所を探している国内外の会社を、総務省と全自治体が加入するプラットホームに登録してくれれば探してくる。経産省と手を組もうと話をつけ、中小企業基盤整備機構で企業をつなぐ。来年、春あたりから使うことができ、「三条市の取り組み、非常におもしろいと思うので」と活用に期待した。
今回の選挙戦で野党の訴えに言及。野党は安倍政権で円安倒産が3倍になったと言うが、一昨年の倒産は900件、昨年は800件、ことしは700件と明らかに減っており、円安倒産は昨年の11件がことしは27件と確かに3倍だが、全体の数字からみれば小さいことを強調した。
民主党は非正規雇用が増えていると言うが、正規雇用も増えている。地方ではまだあまり雇用が伸びていないようだが、「もっともっと地方で安心して子育てできて仕事がある。この流れが安倍内閣が取り組むいちばん大切なこと」とした。
東京に住む人の4割が将来、ふるさとへ移りたいと言っている。自身も昨年、父を亡くし、心臓を患う母は公示日直前にスーパーの売り場で倒れてICUへ運ばれた。親が元気なうちはいいが、親が具合が悪くなって東京で一緒に住もうと言っても住んでくれず、ふるさとの親のそばで住みたいとなる。
「地方で完結して、住んで学んで働けて安心して暮らせる、安全だと。そういう地方が全国各地にいっぱいできてきたら、それは良くなる」、「そして成長する。それがわたしの目線から見たローカルアベノミクス」と、地方創生につながる話題で締めくくった。