年末の県民の安全、安心確保を図ろうと燕署(石口英治署長)はことし最後の年金支給日の15日、管内の金融機関10カ所で特別警戒を行った。
午前10時半から同署前駐車場で特別警戒の出発式を行った。石口署長をはじめ署員15人が参加し、石口署長は整列した署員を前に「金融機関を対象にした警戒を通じて高齢者を対象とした振り込め詐欺、特殊詐欺の未然防止、並びに交通事故の抑止についても語りかけていただきたい」と激励。署員はパトカーに乗り込み、管内10の金融機関に向けて出発した。
各金融機関では、玄関の前に立って来店者にオレオレ詐欺防止広報ステッカーや犯罪の未然防止を交通事故防止を呼びかけるちらしを配布した。
燕市分水桜町1、新潟大栄信用組合(八子英雄理事長)本店では、警察官の姿に事件か何かあったのかと険しい表情になる来店客もいたが、「振り込め詐欺に気をつくてください」などと声をかけられると笑顔で頭をさげて啓発用品を受け取っていた。
同組合では、これまで支店で振り込め詐欺を食い止めたことはあるが、本店ではこれまでそうした事件などは発生していない。高齢者はATMを使わずに窓口で年金をおろす人が多く、同組合では定期的に防犯訓練などを行って広く防犯活動に努めている。